親世代の共有不動産の管理(認知症対策・共有対策)
【状況】
現在、大田区内にアパートを兄弟姉妹4名で所有している長男の子供(横浜市内在住)からの相談でした。先代の相続を経緯に、兄弟姉妹4名(品川区・目黒区・川崎市・横浜市にそれぞれ在住)で共有になっているとのことです。
現在、長男がアパートを管理しており、家賃収入から諸費用控除後の残金を案分して他の兄弟姉妹に支払っています。
長男は最近物忘れがではじめており、その子供が現在アパートの管理を手伝っております。
今後認知症が進んだり、兄弟姉妹のうち1名が他界した場合、どうなってしまうのか心配です。
【当センターからの提案&お手伝い】
長男の年齢と現在の状態を鑑みると、数年後に認知症など、意思判断能力が失われる状態になってしまう可能性があり、その場合にはアパートの管理などができなくなるリスクがあること、長男を含め、他の兄弟姉妹に相続が発生した場合、更に共有持分が相続してしまうことから権利関係が複雑になり、アパートの修繕、管理や将来的に建替え、売却をする場合には、共有者全員の合意が必要なことから話がまとまらなくなってしまうリスクがあることを説明しました。
兄弟姉妹の考えとしては、今後、長男の子供にアパートの管理を任せたい意向があることから、権利関係が複雑になってしまうことがないよう、長男の子供に兄弟姉妹のアパートを託す家族信託を提案しました。家族信託を利用し、名義を受託者である長男の子供に1本化することで、共有者のうち一人が徐々に意思判断能力が低下し、判断できなくなりつつある状態でも、相続が発生しても受託者である長男の子供の判断でアパートの管理をすることができます。
【結果】
家族信託の仕組みを兄弟姉妹4名とそのご家族に説明し、長男の子供と兄弟姉妹4名との間で家族信託契約を締結することにしました。
アパートの名義も受託者である長男の子供に変更することで、以後受託者である長男の子供が長男の代わりにアパートの管理を継続することになります。
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解決事例カテゴリー
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相続に対する想い
~「相続・遺言」を「家族への想いを語り、伝えるキッカケ」にしたい~
相続・遺言問題は、マイナスのイメージでとらえられることが多いですよね。
争族、必ずモメる遺産分割‥等
一方、楽観的な考え方でよくあるのは、このような意見です。
ウチの家族は仲がいいから大丈夫、もめるほど財産がないから‥等
本当にそうでしょうか?
確かに、そのような一面もあります。しかし当事務所の考え方は違います。
家族に「相続や遺言、成年後見」の問題が降りかかった時、それは、「家族についての想いをお互い語ったり、伝えたりする」キッカケの時がきたということではないでしょうか?
今まで長い間「家族」として共に過ごした時間はありますが、それを言葉にだして、語るキッカケはなかなか日常にはありません。
残された家族に、本当に伝えたいことはなんですか?
また、亡くなった大切な家族に、本当に伝えたいことはなんですか?
お子さんに伝えたいのはどんなことですか?
私たちのところへ生まれてきてくれてありがとう。
そんな言葉かもしれません。
両親に伝えたいことはどんなことですか?
お父さん、お母さん、生んでくれてありがとう。
もっと、もっと想いがあふれてくると思います。
兄弟姉妹に伝えたいことはなんですか?
子供の頃、遊んだあの思い出の場所のことかもしれませんね。
私たちは、「相続・遺言・成年後見」業務を通じて、「家族についての想いを語り、幸せな家族を増やす」ことをミッションとしています。
横浜・六角橋相続サポートセンター
斎藤 竜